生理不順への対抗策

入院設備のある病院勤務では、昼と夜のシフト勤務が基本です。こうした不規則な生活が影響し、体調を崩してしまう看護師は少なくありません。
中でも女性看護師ならではの悩みとして挙げられるのが、生理不順です。
女性は男性に比べ、デリケートな体の構造をしています。本来寝るべき時間帯に夜勤で仕事をしていることがストレスになり、生理の周期が乱れてしまうケースも珍しくありません。

こうした生理不順を防ぐ有効な対策の一つとして、仮眠が挙げられます。
夜勤で働く看護師は、勤務中に仮眠をとるために通常よりも多めに休憩時間が与えられますが、体を休めずにそのまま起きている人も多いのが実情です。夜間の仮眠は日中の昼寝に比べて、疲労回復の効果が数倍以上と言われています。そのため、例え数時間でも睡眠を取ることが大切です。

食事のリズムを整えることも、大事な生理対策の一つです。特に意識しなくてはならないのが朝食です。
看護師の中には、夜勤明けで疲れているという理由で朝食を抜いてしまう人もいます。1日3食が食事の基本なので、食欲がない時はスープやサラダのように無理なく食べられるものを選択することが大切です。

生理不順は自律神経の乱れが原因の一つと考えられており、不規則な生活を送っていることで通常よりも乱れやすくなってしまいます。
この問題を解決する有効な手段が、温冷交代浴です。温かいお湯への入浴と冷水を体に浴びる動作を繰り返すことで、自律神経を整えられます。